検査レポートの交付には、検体の受け入れ、実験、データ整理、作成、複数人による確認が関わります。版や利用者が増えるほど、各検体の進捗、資料の不足、担当者、交付予定を把握する必要があります。

RegenBio は、この流れをもとに内部業務と利用者向けサービスを一つの基盤に整理しました。RegenBio Cloud がバックエンド、RegenBio Web が管理画面、統一ログイン、利用者向けミニプログラムを担い、AgeSeer の検査レポートや LaTipSoh の健康サービスに対応します。

分散した道具から業務システムへ

初期の業務は、飛書の多次元テーブル、承認フロー、HTML から PDF への変換ツールに依存していました。PDF のカスタマイズと事業範囲の拡大に伴い、アクセス制御、レポート管理、システム連携の面で限界が見え始めました。

私はレポート生成・承認から着手し、システム設計と開発を担当しました。検体と資料の帰属を明確にし、実験の進捗を追跡し、レポートと審査履歴を関連付け、担当者と利用者に適切な操作画面を用意することが中心課題でした。

将来の検査室管理システムやモバイルアプリとの連携に向け、拡張の余地も残す必要がありました。

検体を軸にレポート交付をつなぐ

業務は検体を中心に組み立てています。個別入力、一括取り込み、コード読み取りによる登録・受け入れに対応し、実験進捗と保管位置を管理します。実験・分析資料を検体に紐づけ、生成したレポートもその関係を保持します。

担当者は検体から資料、レポート、進捗をたどれます。ライブラリの再作成、資料の補足、レポート再生成にも対応します。

レポート作成では上流の分析結果を受け取り、テンプレートに基づいて PDF を生成します。AgeSeer の複数種類とカスタム版に対応し、アルゴリズムの出力と表示をつなぎます。担当者はプレビュー、元データの確認、必要に応じた修正と再生成を行えます。

生成・承認・送信を分けて管理する

生成が完了しても、交付には承認が必要です。生成進捗、承認フロー、送信状態を別々に管理し、各担当者が今処理すべき仕事を識別できるようにしました。

承認者は未処理、処理済み、共有、自分が開始したフローの一覧から作業します。詳細画面で元データ、添付レポート、承認タイムラインを確認し、承認、却下、引き継ぎ、承認者追加、取り下げ、無効化を行えます。

交付では送信履歴、失敗理由、時刻を残し、受け入れから送信までの所要時間も確認できます。生成中、承認待ち、送信失敗を区別し、適切な工程で問題を追えます。

実現できる機能

工程 機能
検体の受け入れ・追跡 個別入力、Excel 一括取り込み、コード登録・受け入れ、実験進捗、ライブラリ再作成、データ出力。
保管・資料 冷凍庫、ラック、ボックス、ウェル位置、添付、ドライラボデータ、分析資料と検体の紐づけ。
レポート作成 複数テンプレート、分析データ解析、PDF 生成・プレビュー、元データ確認、編集後の再生成、失敗時の再試行。
承認 フロー・ノード設定、未処理・共有一覧、承認、却下、引き継ぎ、承認者追加、取り下げ、無効化、履歴。
交付 提携先への送信、送信履歴・失敗理由、生成・承認・交付の所要時間。
利用者のセルフサービス 個人・採取情報、返送情報、契約署名、検査進捗、過去レポート、指標のミニプログラムでの確認。
健康サービス LaTipSoh の問診票、検査プラン、契約、レポートアップロード、解説・専門家相談の予約、介入計画、注文・決済。
組織・権限 テナント、部署、担当者、役割、リソース権限、統一ログイン、ファイル、メール、SMS。

レポート交付から健康サービスへ

レポート業務が扱うのは検査結果の交付です。その後には予約、プラン確認、継続対応が続きます。

LaTipSoh では、担当者が検査プランと契約を管理し、レポートを登録して解説や専門家相談を調整し、介入計画とその後の対応を記録します。利用者はミニプログラムで問診、署名、予約、進捗と注文の確認を行います。

両業務はアカウント、権限、ファイル、通知を共有しながら、承認とサービス管理のルールは別々に維持します。管理画面と利用者画面を分け、内部作業を利用者に負わせない構成です。

クリニック業務への拡張も進めており、予約、シフト、検査、診療記録に関するモジュールがあります。この部分は開発中です。

開発成果

バックエンド、管理ポータル、利用者アプリを整備し、検体受け入れから実験資料、レポート作成、確認、送信までを、照会・処理できる業務フローにつなぎました。健康相談とサービス管理の拡張も支えています。

複数の職種による協働をシステムに落とし込んだことが、この仕事の価値です。担当者には明確な入口、管理者には進捗、利用者には自分のレポートとサービス記録を提供し、カスタマイズ、フロー変更、新サービスを継続的に進める基盤になりました。